エグゼクティブ・コーチング (日本語・英語)

エグゼクティブ・コーチングは、実践的で役に立つアプローチを中心に進められます。一対一の面談は、ご希望により貴社のオフィスか当オフィス、又はその両方で行われます。更に、電話、メール、ビデオ・カンファランスなども利用し、遠距離からもフォローアップします。それぞれのトップ・リーダーの状況、目標、必要に応じてオーダーメイドのプランにより、可能な時間と予算内で最も効果的な方針を立てていきます。

エグゼクティブ・コーチングでターゲットとなる主なテーマは、合併や買収などによる組織変革における過渡期のリーダーシップ、複雑な多数の要素を統合した上での決断力を一層磨く、同僚や部下のユニークさをどのように効果的にリードし、才能を育み、かつ調和とチームワークを促進するか、組織内の上下と縦横の有効なコミュニケーション・スキルを身につける、チームのモチベーションと能率をあげる、自身と部下の人格を理解し長所を生かす、結果を出せない部下への対処法、より確固とした信頼関係を築くには、多国籍企業、多国籍社員の場合文化や習慣の違いをどのように理解しコミュニケーションを改善しリードするか、などです。

独立した、外部のエグゼクティブ・コーチを活用する一番の利点は、上司や役員などの個人的な意見や思惑などに左右されず、秘密厳守の法則のもとにストレートな話し合いができるということです。エグゼクティブ・コーチは、現状に関するフィードバックを提供し、リーダーシップ・アセスメントなどのデータを客観的な視点から解析し、独自の状況に応用し、具体的で有益な目標をたてそれを達成する方法を見出し、プログレスをモニターするヘルプをします。

ドクター美甘はこれまでに、製造、流通、貿易、販売、化学、製薬、化学研究、IT、通信、マスコミ、出版、運輸、バイオテクノロジー、医療、政府、リサーチ、高等教育などの、様々な分野でのトップ・リーダー達にエグゼクティブ・コーチングを行ってきました。


産業組織コンサルティング(日本語・英語)

産業組織コンサルティングでは、ニーズに合わせた様々な方法で、組織の目標達成に向けての問題解決や効率向上をお手伝いします。主な内容は、マネジメント・コンサルティング、人事、チーム・ビルディング、職場でのストレス管理、従業員同士やチーム内での葛藤、従業員の動機付けと調和、コミュニケーション、災害や事故や事件があった時の危機的状況後のこころのケアーや管理などで、一対一の面談やグループ面接、セミナーやワークショップなどを通じて行われます。

同じ国籍を持つ社員同士でも、育った環境や地域によって文化の違いはあり、コミュニケーションの思わぬ落とし穴になることが良くあります。更に多国籍企業では、文化の違いから発する集団力動の困難がしばしば組織の足を引っ張っています。問題としての「相違点」から、利点としての「ユニークさ」へどのように変換するかはトップの理解力と力量にかかってきます。


スポーツ心理コンサルティング(メンタル・コーチング)(日本語・英語)

100分の一秒を争ったりするような、非常に競争の激しいスポーツの世界トップレベルでは、選手達は皆素晴らしい才能を持ち、日々惜しみない努力をしています。オリンピックや世界選手権などの決勝での成績を左右するのは、多くの場合精神的なコンディションなのです。

決め手となる精神的コンディションの調整を行うのがスポーツ心理コンサルティングです。メンタル・コーチングとも呼ばれる21世紀におけるスポーツ心理学は、運動生理学、大脳生理学、神経心理学、行動科学などを統合した科学的分野で、「強靭な精神力」とは一昔前の美しいスポーツ根性物語に描かれているような「涙を見せずに、自分に鞭打って苦痛に耐えるものだけが勝者になる」といったアナクロなものではありません。

ドクター美甘はトップレベルのスポーツ選手を対象に、ピーク・パフォーマンスを実現できるよう精神的な調整をガイドしトレーニングしていきます。スポーツ心理トレーニングでターゲットとされる主な内容は、動機付けとやる気の持続、注意力をコントロールし集中力を高める、過去の失敗経験やトラウマなどからの不安や恐怖を克服する、最高のパフォーマンスをするのに最適な覚醒状態に自律神経を持っていく、スランプの克服、故障や家族問題などの逆境や困難への対処と克服、燃え尽きを防ぐ、自律神経と運動神経を最高レベルでコーディネートする、雑念に無駄なエネルギーを消費しない、訓練中と競技会本番でのこころの持ち方、チーム内での葛藤、親やコーチやマスコミからのプレッシャーに建設的に対処する、引退後の人生構図、など様々です。

又天才少年や少女と言われるようなエリート・スポーツ選手の育成には、スポーツ心理によるケアーは不可欠です。発育の段階で、健康的、建設的、そして最高のパフォーマンスに効果的な精神力と構えを身につけて育つ選手と、エゴが大きくなったり、親やコーチとの葛藤からプレッシャーがトラウマになったり、スポーツの成績向上のみを考えて病的な方法(拒食症など)に頼ったり、運動能力における稀なる才能を台無しにしてしまうような精神的落とし穴はいくらでもあるからです。

このようなメンタル・コーチングは、ニーズと要望を考慮したうえで、トレーニング場、競技場、当オフィスのコンビネーションでの直接的な面談と指導に加え、電話、メール、ビデオ・カンファレンスなどによる遠距離からのフォローアップも行います。又、希望により、コーチやチームリーダーやオーナーや保護者とのコンサルテーションや、チームの中の力動関係を調整しチームワークを最高のものにするためのメンタル・コーチングやワークショップも行います。

オリンピック選手やトップのプロ・スポーツ選手との豊富なメンタル・コーチング経験をもとに書かれた、ドクター・ラーデン著、ドクター美甘訳監修の「ゾーンはここだ! -スポーツと人生で最高のパフォーマンスをゲットする10のレッスン」(セルバ出版、新刊)には、タイガー・ウッズやランス・アームストロングなどの具体的なケースを分析した上、パフォーマンス心理学の実際例と科学的なメカニズムが詳しく具体的に描写してありますので、ご参照ください。本の詳細・購入はこちら


心理療法(カウンセリング又はセラピー)〔日本語・英語〕

子供から高齢の方までの心理療法、カップル・セラピー、家族療法はご希望により日本語か英語、又はその両方で行われます。心理療法を受ける人それぞれのニーズと状況により、その人に一番あったやり方が各種のセラピーの学派、方法の中から慎重に選ばれ統合されて用いられます。

アメリカの法律では、個人情報の守秘義務が大変厳しく守られていますので、生命に直接関わるような例外の場合以外は、たとえ配偶者や家族であっても、患者本人の許可や要請がなければ、セラピーでの話の内容はもちろん、セラピーをこちらで受けていることさえも知らせることはできません。未成年の場合は親の知る権利が法律で決められていますが、なるべく、本人が安心して何でも話せるように、本人の意思が尊重できるよう、何を親に告げて何を告げないかをあらかじめ親子含めて話し合います。

心理療法の中で取り上げられる問題やトピックの例は、抑うつ気分、気分の変動、不安やパニック障害、適応の問題、ストレス、PTSD(後心的外傷ストレス障害)、強迫神経症、摂食障害〔拒食症、過食症など〕、薬物依存(アルコール、ニコチン、カフェイン、処方薬も含む)衝動の抑制、怒りのコントロール、家庭内暴力(DV, パートナー同士、親子や兄弟の暴力も含む)、死や別離による喪失感と悲嘆、夫婦やカップルの問題、異文化のカップル、離婚や別居の際の子供の適応、子育て、高齢者のケアーと家族のストレス、コミュニケーション、ソーシャル・スキルとヘルシーな自己主張について、引きこもり、AD/HD(注意欠陥・多動症)、学習障害、発達障害、英才児、いじめ、教育問題、その他の子供や青少年に見られる問題、健康心理学〔病気と心の関係〕や裁判などに関する心理的側面、卒業、転職、退職、結婚などを含めた人生の転機についてなどです。

セラピーの進め方はケース・バイ・ケースです。少ないセッション回数で、具体的に行動を変えていくことを焦点としたセラピーが必要な人もいれば、幼少の頃の家族との経験にもさかのぼって、無意識の中にある葛藤を吟味プロセスすることと、認知行動療法を統合させて長期にわたったセラピーが一番有用な人もいます。人生の転機にあって、「自分の人生はどのような意味を持っているのか。自分は何のために生きているのか。」というような実存的疑問が根底にある場合は、洞察力を駆使したより哲学的なセラピーが有効でしょう。又、症状によっては、十分に説明を受けた上で精神科の処方薬とセラピーのコンビネーションで治療を受けると一番効果が早く確実に現れる場合もあります。

リサーチでも有効性が証明されている認知行動療法もいろいろやり方がありますが、主には思考や思い込みのゆがみを整えることによって、条件反射になってしまっているかもしれないネガティブな感情や不健康な行動パターンを変えていきます。又、その原理を応用したリラクゼーション・トレーニング、バイオ・フィードバック、EMDR(アイ・ムーブメント・ディセンシタイゼーション・リプロセシング)、催眠療法も必要に応じて適用します。

ドクターが適切であると判断したケースに限って、遠距離の方のセラピーやコンサルテーションが電話やテレビ電話などの通信手段により行われます。あなたの状況や症状がこのようなテレ・セラピーに適しているかどうかは、まずお問い合わせください。

正式な手続きを踏んで同意書にサインをしていただく以前の、電話やメールでのご相談には応じかねますので、あらかじめご了承ください。


精神科投薬についての相談 〔日本語・英語〕

ドクター美甘からセラピーを受けている患者さんのなかで、精神科薬とのコンビネーションの治療を希望される方は、顧問精神科認定医のドクター・マイケル・ラーデンがドクター美甘との共同診察と処方を行います。(ドクター・ラーデンは「ゾーンはここだ!」の著者です。ドクター・ラーデンの英語ホームページは www.drlardon.com

ドクター美甘から患者さんの診断と詳しい心理状況が説明され、ドクター・ラーデンが必要に応じて薬を処方します。ドクター美甘は日本人患者により分かりやすいように、薬の効果、予後、副作用などの説明を詳しくし、質問に答え、セラピーの進行に合わせながら、ドクター・ラーデンと連携をとって薬の効果が最大になるようにサポートします。又、患者さんに合っていない薬や、副作用が出ている時などは、ドクター美甘の方からドクター・ラーデンに薬を調整又は変更してもらうようにリクエストする場合もあります。このように、二人のドクターが連携治療を行うことにより、複雑な精神科投薬のターゲットをより定めて効果をあげることができ、治療期間も薬だけやセラピーだけお治療よりは短期間になる場合がほとんどです。

ドクター・ラーデンとの精神科投薬のための共同診療は、ドクター美甘にセラピーを受けている患者さんのみを対象としていますのでご了承ください。セラピーを希望せず、薬だけを希望される方(注:ドクター・ラーデンもドクター・美甘も薬だけによる治療は薦めていません)は、かかりつけのお医者様に精神科を紹介してもらうか、ドクター・ラーデンのオフィス(1-858-292-2929)へ直接予約申し込みをして下さい。


心理検査 〔日本語・英語〕

各種心理検査、心理教育アセスメント、神経心理スクリーニングは必要に応じて行われます。これらの検査の目的は、診断のため、治療方針を決めるため、人格〔思考や行動や人間関係のパターン〕を理解する、AD/HD(注意欠陥・多動症)や学習障害や英才児教育や認知障害などを調べる(心理教育アセスメント)、自閉症やアスペルガー症候群や発達の遅れなどを調べる(発達検査)、法廷や裁判に関する精神鑑定やコンサルテーション、エグゼクティブ・コーチングやスポーツ心理サービスに用いるアセスメント、職業適性や組織心理やコンサルテーションのためなどがあります。

具体的に調べたい事柄にあわせて、必要な検査が何種類か組み合わされて用いられます。例えば、知能検査、習得度検査、受容言語・表現言語力の検査、学習スタイルの検査、前頭葉の働き(計画性、統合や分析などの高次思考)を調べる検査、その他の神経心理検査、人格検査、異文化適応の検査、職業や学業の適性検査、職場での360度フィードバックや精神衛生スクリーニングなどがあります。


精神鑑定〔日本語・英語〕

民事事件、刑事事件、家庭裁判や調停、少年事件などにおいて関係者の精神状態や適性を調べるために精神鑑定が必要な場合があります。精神鑑定と精神鑑定についてのコンサルテーションは、直接関係者を面談したり検査したりして行われる場合と、他の鑑定者が行った精神鑑定の結果を吟味しなおす場合と両方あります。ドクター美甘の専門は異文化、多文化環境での人間心理で、特に日本人、日系アメリカ人、その他のアジア系アメリカ人の精神鑑定とそれに基づくレポートや証言などです。



臨床心理コンサルテーションとスーパービジョン 〔日本語・英語〕

医師〔精神科医を含む〕、コメディカル、カウンセラー、ソーシャルワーカー、教育者、弁護士、臨床心理学生やインターンなどが、日本人、日系人、アジア人の心理に関して、又は、臨床心理分野における進路や展望に関して、エキスパートの知識とガイダンスやレコメンデーションが必要な場合は、臨床コンサルテーションやスーパービジョンを受けることができます。全予約制・有料ですので、料金などはオフィスにお電話の上お問い合わせください。